レポート2020.02.26首里城再建にエール!「島ぜんぶでおーきな祭 第12回沖縄国際映画祭」2020年は過去11回の映画祭を振り返る
2020年2月26日(水)、沖縄県那覇市の首里城公園で「島ぜんぶでおーきな祭 第12回沖縄国際映画祭」の50日前カウントダウンボード除幕式が開催されました。
例年、国際通り中心部で行われていた除幕式ですが、今回は首里城公園の守礼門前に会場を移して実施。ガレッジセールが司会を務め、佐久本武さん(なは応援団団長、那覇市観光協会会長)、白石武博さん(沖縄国際映画祭協力会顧問)、安里繁信さん(沖縄国際映画祭協力会顧問)、花城良廣さん(一般財団法人 沖縄美ら島財団理事長)、大﨑洋(沖縄国際映画祭実行委員長)が出席しました。
冒頭でガレッジセール・ゴリは、2019年に主要施設が火災で焼失した首里城について「首里城のすぐ近くにある首里高校を卒業したので、ここは思い出深く慣れ親しんだ場所。火災のニュースはとても悲しかったが、復興を望む県内外の人々の思いを見て、沖縄は本当に愛されていると感じました」とあいさつ。首里城のすぐ近所で生まれ育ったガレッジセール・川田も、子どものころの思い出を交えて会場をなごませつつ、首里城への思いを語りました。
座開きの琉球古典音楽演奏に続いて、沖縄国際映画祭実行委員長を務める大﨑洋が登壇。「私も50年前に首里高校を卒業し、学生のころは龍潭でサーターアンダギーを食べていました」とボケをかまして会場を沸かせた後、今回の映画祭は、国内外で新型コロナウイルスの感染報告が広がる状況をふまえ、例年よりも内容を大幅に縮小して開催することを発表しました。今回は、過去全11回の沖縄国際映画祭パネル展を行うほか、テレビ番組や配信番組で首里城および首里周辺のPRを展開するとして「今後も沖縄とともに協業しながら発展していければ」とコメントしました。
また、佐久本武団長は「待ちに待った映画祭が今年も始まります。今回は首里城への関心を持ってほしいという気持ちで開催します。コロナウイルスを吹き飛ばす気持ちで頑張りましょう」と意気込みを宣言しました。
その後は、沖縄県の全41市町村の魅力を県外・国外へPRする41市町村全力応援芸人たちもステージに集結。ガレッジセールの掛け声に合わせ、式典出席者らの手によって白い幕が下ろされると、鮮やかな黄色いボードのうえに「50」のカウントが登場。 “全力応援芸人”のキャプテン、宮川たま子が「みんなで一緒に盛り上げていきましょう!」と呼びかけると、会場からはひときわ大きな歓声と拍手が。首里城の1日も早い復興に向けてエールを送る思いのこもった式典となりました。
除幕式終了後は首里城公園の首里杜館で、那覇を舞台にした地域映画の無料上映会が行われ、『公設市場でユイユイユイ!』『あまくま那覇まちロングウェイ』『Shall we 古武術?』の3本を上映。来場者は那覇の雰囲気を感じられる短編作品を楽しみました。
イベントの締めくくりには、沖縄のお酒、泡盛にまつわる特別トークイベントも開かれ、ガレッジセールと沖縄芸人のありんくりん・ひがりゅうたが登場。川田は自身の結婚祝いに泡盛の甕(かめ)を買ったと話し「結婚10周年の時に飲んで、古酒の良さを感じました。古酒はまろやかさ、のどごしが違いますね」とにっこり。
また、お酒にまつわる失敗エピソードとして、ゴリが「酔っぱらいすぎて、おしゃれなバーにあった『考える人』の像をなぐさめているところを見られた」と明かすひと幕も。さらに、沖縄関連のイベント司会を務めた際に、酒に酔った川田が舞台に立てなくなってしまったエピソードトークの他、泡盛に関するクイズも実施し、会場は大いに盛り上がりました。ゴリからは「これだけの人に見られる中で、泡盛を飲んでお菓子食べるって、ほんとにいい仕事だなぁ」という本音も飛び出し、和やかな雰囲気の中でイベントは幕を下ろしました。
「島ぜんぶでおーきな祭 第12回沖縄国際映画祭」は、4月16日(木)から19日(日)までの4日間開催。よしもと沖縄花月、ラフ&ピース専門学校などで過去全11回の沖縄国際映画祭パネル展を開くほか、テレビ番組、配信番組などを活用して首里城および首里周辺のPRが行われます。